昔、渋谷・公園通りの地下にあったジャンジャンというアングラの匂いのするライブハウスに、美輪明宏さんのライブをよく観に行ってました。ある夜のライブの途中、美輪さんは突然話し始めました。「みんないろいろあったわよね」と。「私も…」と自分の過酷すぎる半生（長崎での被曝の話なども）をユーモアも交えつつ一通り話したあと、「人生は残酷よね」と微笑みました。「だけど、生きてるじゃない。私もあなたたちも。今ここにいるじゃない？　それでいいのよ」
美輪さんの顔は弥勒菩薩のようでした。
その頃二十代で、いろいろもがいて滅入っていた僕は、それを聞いて顔をクシャクシャにして泣きました。
光を当てる場所を間違えてたのだ、とその時思いました。
「運も才能もない」「自分はダメだ」は「運も才能もない、ダメだけど、今もこうして生きてる」に変換する。美輪さんが教えてくれたのは、「生きてる」部分にライトを当てること、そして「生きる意味や価値なんて血眼で探さなくたっていい」ということでした。
今思うのは、十代、二十代とはほんとに人生の序章です。四十代、五十代でやっと人生は楽しくなる。いろんなことが繋がり、失敗は意味を持ち、伏線も回収されていく。あのことやあの人にはこんな意味があったんだ。それがわかるには長い時間が必要なのです。
若いっていうことは何も先が見えず、視界もほぼない。自分で自分の人生のハンドルも握れない。だから若いって無条件にしんどいんです。だからこの先もまた失敗を繰り返し、落ち込み、乗り越え、また倒れ、立ち上がる。意味なんてわからなくてもそれを繰り返せばいいんです。
その先に、未来の自分が待ってます。

I HATE“I LOVE YOU”


I’ve never been told “I love you.”
Never felt it.
Never said it.
To anyone.
To anything.


I hate “I love you.”
It’s careless. Tasteless.
It means nothing.


There’s no “I love you” at home.
No “I love you” at school.
No “I love you” in the park.
Not at the arcade.
Not in my family.
Not from classmates.
Not from so-called “friends.”
Not even from myself.


Yet some say it so easily.
They’re fools—
tricked by “I love you.”
If that’s all we say,
the world will collapse.


We must see things beyond “I love you,”
run far from it.


Still, somehow,
it slips in—
and it hurts.


iloveyou,ilove you,iloveyou,

学校に行きたくないのなら、行かなくても良いです。学校はいつまでも何処にでもあります。また行きたくなったら、大丈夫、相談してください。
それよりも、消えてしまいたいと、もし思っているのなら、あなたがいなくなってしまうと悲しいです。少しの間側にいさせてください。静かにしてます。そしていつか気が向いたら、話をしましょう。暑いとか疲れたとか、雨が降るとか星が出ているとか、好きなモノとか嫌いなコトとか。
いま、あなたが居ることに感謝します。ありがとう。

今、苦しい日々をおくるきみへ。
このページを開いてくれてありがとう。
企画の発案者、遊寂create代表の砂月蛍です。
どこにも出口が見えなくて、光なんて感じられなくて、
つらくてくるしくて毎日真っ暗、わたしはそうでした。
わたしは高校生活の毎日が死にたかったです。いじめ、人間関係構築の下手くそさ、集団行動が苦手、受験勉強などいろいろです。特に新学期は行きたくなくて、死んでやろうかとも思って、でもど叱られてなんとか通って、みたいな日々でした。
今、25歳になって、だいぶ生きやすくなりました。暗闇から這い上がった者としてなにか言えたらいいんだけど、人生は正解なんてなくて、どこの道に進めばきみが楽になるか、どうしたら苦しくなくなるか結局分からない。だけど大人も未来も思ってるほど悪くないよ。思ってたより最悪じゃなかった。今いるところはすごく窮屈かもしれないけど、いつか抜け出せるし、行きたいところにいけるようになる。わたしはもっと生きやすいところで、背中を見せられるように待ってるから、どうかそのいつかを待って、あと少しだけ生きてほしいです。遊寂createではそのおてつだいを、小さいかもしれないけど、続けていきます。